先日、WB工法の現場見学会に行ってきました。
wB工法は、当社南大阪住販直営の『みなみ建設』での取り扱っている工法で、《家が呼吸する》という事と《季節で家が衣替えする》ということが特徴の工法です。
日本古来からの建築は、四季のある日本の風土に合わせた建築工法で、夏は涼しく冬は暖かく住まえるような建物を建築してきました。しかし、欧米等から建築技法を学んだツーバイフォー等や工場での生産技術が進んだプレハブ工法等で、ビニールクロスや合板による高気密・高断熱の住まいとなり、強制的に室内の空気を換気しなければならない様になりました。
しかし、申しましたように日本には四季があり、その季節に合わせた建物がやはり良いのでは・・・という事で原点に立ち返って、呼吸する家を開発されたとの事でした。
現地見学会で見てきたものをご紹介させて頂きます。
このコンテナは、冷凍車になってて冬の時期のWB工法と高気密・高断熱の家を比較してます。
=高気密・高断熱の家=
まず、室内ではストーブと濡れタオルをかけて室内の状態を比較しておりました。壁の一部をくりぬいており、びっしりと詰まった断熱材のグラスウールが見えます。窓には結露が発生し、クロスには【カビ】が発生してしまってます。湿度は77%で温度は15.2度を表しています。
室内に入って感じた事は【臭い】です。
比較する為にずっとこの状態にされているとの事ですので、カビ臭く、ムワッとした印象を受けましたね。強制的に除湿機や24時間換気が無いとこうなるんだと思いました。(長期で空家にしている物件(特にマンション)とかに入った時に同じ事を感じた事があります。)
=WB工法の家=
同じように室内にはストーブと濡れタオルがありました。壁の一部をくりぬいて断熱材とその間に空気の層が見えます。(ちょっと写真が悪いです…わかってもらえますでしょうか?)結露は全くしてませんね。また、壁もすっきりしてました。湿度は37%で温度は13.6度を表しています。
それに全く【臭い】は感じません!
また、サンプルモデルに空気の層が見えますでしょうか?これが基礎からの空気を屋根裏から外へ逃がす役割を果たすとの事。
クロスの外側にある石膏ボードは通常使われているものと同じで、特徴はクロスにあります。特殊なクロスが湿気を吸い出してくれるとの事、またその石膏ボードが湿気を通すという事を実験して結果も出されているそうです。
また、この工法だと、いわゆるシックハウスの原因といわれる化学物質が湿気との相性が良いようで、室内で発生した化学物質は湿気とくっつき、特殊なクロスが吸い出して石膏ボードを通り、屋根裏の出口へ運び出してくれます!また、カレー等の生活で出てくる【臭い】も同じ様に外へ運び出してくれます!呼吸してくれる事でうれしい事だらけです。
このまま呼吸し続けると夏は涼しそうだけど冬場は寒いのでは・・・・と思いますが、そこは特殊な形状記憶のバネをつかって、室温が寒くなると基礎・室内・屋根裏にある換気口が自動で閉まり、暖かくなると勝手に開いて換気してくれます。
実際に私もそのバネを触らせてもらって、氷水に入れてから手でいっぱいにビヨーンと伸ばした後、ドライヤーで暖めるとスーッと元の状態に縮みました!このバネもWB工法の特徴です。メンテナンスはバネを替えるだけで簡単との事です。
現場見学会程の大きいサンプルはございませんが、サンプルもございます。《呼吸する家》・《季節で衣替えする家》のWB工法についてご興味のあられる方は、お気軽に南大阪住販までお問い合わせ下さい。